


【まとめ|この記事でわかること】
パニック障害や広場恐怖をお持ちの方の中には、年末年始の帰省で新幹線や飛行機に乗ることに強い不安を感じる方が少なくありません。動悸や息苦しさ、冷や汗といった症状は、パニック発作による身体反応であり、命に関わるものではありません。本記事では、パニック障害の基本的な特徴、移動時に不安が強くなる理由、抗不安薬を用いた治療の考え方、そして移動中にできるセルフケアについて解説します。当院ではオンライン診療によるご相談も可能ですので、帰省前の不安が強い方はぜひご活用ください。
パニック障害(パニック症)とは
パニック障害(正式にはパニック症)は、不安症に分類される疾患のひとつです。特徴的なのは、「パニック発作」と呼ばれる強い不安発作が突然起こることです。発作時には、動悸、息が浅く速くなる(呼吸促迫)、胸の苦しさ、冷や汗、めまいなどの身体症状が前面に出ます。
これらの症状は、短時間のうちに急速に強まり、10分前後でピークに達し、その後20〜30分ほどで自然におさまることが多いとされています。発作が永遠に続くことはありません。
パニック障害は、およそ100人に1人が経験するといわれており、決して珍しい病気ではありません。 また、男性よりも女性に多い傾向があります。多くの場合、特別なきっかけがないまま突然発症する点も、この病気の特徴です。
発作が起きていない時には普段通りに過ごせるため、症状のある時とない時の差がはっきりしています。そのため、「気のせい」「一時的な体調不良」と考えてしまい、医療機関への受診が遅れてしまうことも少なくありません。
なぜ新幹線や飛行機で不安が強くなるのか
パニック障害や広場恐怖のある方にとって、
- 途中で降りられない
- 閉鎖された空間
- 周囲に助けを求めにくい
といった状況は、不安を強めやすい条件です。
「また発作が起きたらどうしよう」「逃げ場がなかったらどうしよう」という予期不安が重なることで、実際に動悸や息苦しさといった症状が出やすくなります。これは心の弱さではなく、不安に対する脳と自律神経の反応によるものです。
オンライン診療による抗不安薬の相談について
帰省や長距離移動を控えて不安が強い場合、オンライン診療で抗不安薬の処方について相談することが可能です。
移動時のみ使用する頓服薬を準備しておくことで、
「いざという時の備えがある」という安心感が生まれ、それ自体が不安の軽減につながることもあります。お薬の種類や使い方については、症状や既往歴を踏まえて医師が判断します。
移動中にできるセルフケア:手を動かすことの効果
移動中に不安が高まると、動悸や呼吸などの身体感覚に意識が集中しやすくなります。そのような時には、手を動かす作業が役立つことがあります。
例えば、編み物、パソコン作業、スマートフォンで文章を書く、簡単なゲームなどは、注意を別の対象に向ける助けになります。不安を無理に抑え込もうとするよりも、自然に意識を分散させることで、症状が和らぐ場合があります。
年末の診療スケジュールについて
- 対面診療:12月27日(土)14:00まで
- オンライン診療:12月29日(月)9:00〜14:00 受付中
帰省直前で時間が限られている方も、オンライン診療をご利用いただけます。
ご相談・お問い合わせ
ご予約やお問い合わせは、LINEから受け付けています。
「帰省前に少し相談したい」「オンライン診療が可能か知りたい」といった内容でも問題ありません。不安を抱えたまま移動を迎えるのではなく、安心して年末年始を過ごすための準備を一緒に考えていきましょう。


