― 自律神経・ストレス反応・適応障害との関係 ―
3連休明けに、
・朝起きられない
・体がだるい
・頭が重い
・動悸や不安感がある
・胃の調子が悪い
・風邪のような症状が出る
こうした状態になる方は少なくありません。
「休んだはずなのに、なぜ?」
実はこれは、珍しいことではありません。
医学的にも説明がつきます。
3連休明けに起こりやすい症状
連休明けには、以下のような症状が見られることがあります。
- 倦怠感
- 頭痛
- 動悸
- 不安感
- 抑うつ気分
- 胃腸症状
- 微熱や風邪様症状
これらは気合い不足や甘えではありません。
神経系の自然な反応です。
医学的に考えられる4つの理由
① 自律神経の急激な切り替え
平日は交感神経(緊張モード)が優位になりがちです。
連休に入ると、副交感神経(リラックスモード)が優位になります。
問題は、連休明けに再び急激に交感神経へ切り替わること。
この“急なアクセルとブレーキの変化”が、体に負担をかけます。
② ストレスホルモン(コルチゾール)の変動
忙しい間は、ストレスホルモンであるコルチゾールが高い状態を保ち、体を戦闘モードにしています。
連休で緊張が緩むと、抑え込まれていた疲労や炎症が表面化することがあります。
いわゆる「気が抜けたら風邪をひく」現象です。
③ 体内時計(概日リズム)の乱れ
連休中に
- 夜更かし
- 朝寝坊
- 食事時間の乱れ
- アルコール摂取増加
があると、体内時計がずれます。
月曜日に急に戻そうとすると、脳は“時差ボケ状態”になります。
これだけでも倦怠感や頭痛は起こります。
④ 心理的コントラスト効果
楽しい時間の後は、日常がよりつらく感じられます。
逆に、連休がストレスだった場合も、「また始まる」という負担が体に出ます。
いずれにしても、神経系が揺さぶられている状態です。
連休明け症状と適応障害の違い
多くの場合、数日で自然に回復します。
しかし、
- 2週間以上続く
- 睡眠が明らかに悪化している
- 食欲が落ちている
- 出勤・登校が困難になっている
- 強い不安や抑うつが続く
このような場合は、適応障害やうつ状態の可能性もあります。
早めの相談が回復を早めます。
今日からできる対処法
・朝に5〜10分日光を浴びる
・起床時間を大きくずらさない
・「今日は6割でよい」と決める
・タスクを1つだけ確実に終わらせる
全部元に戻そうとしないことが大切です。
最後に
連休明けに体調を崩すのは、弱さではありません。
体が正直に反応しているだけです。
無理に元のペースへ戻そうとせず、
少しずつ整えていきましょう。
症状が長引く場合は、専門家に相談してください。
参考文献
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日本自律神経学会. 自律神経失調症の診療指針.


