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🎃🎄✨イベントシーズンに感じる孤独感との向き合い方

― 精神療法的アプローチから ―

1. なぜイベントシーズンに「孤独」を感じやすいのか

ハロウィンやクリスマス、年末年始といった季節は、「誰かと過ごす」「楽しむ」ことが前提のように語られます。
SNSや街の雰囲気が華やかになるほど、心の中で「自分だけ取り残されたような気持ち」になる方も少なくありません。

精神療法的に見ると、この感情の背景には「比較」と「理想化」があります。
私たちは、他者の「幸せそうな姿」と自分の現実を比べることで、「自分は何かが欠けているのではないか」と感じやすくなるのです。


2. 孤独感を否定しない ― 感情をそのまま認めることから始める

孤独を「悪いもの」として押し込めようとすると、かえって苦しみが強まります。
精神分析の視点では、孤独感は「誰かに理解されたい」「つながりを求めたい」という自然な欲求の表れです。

まずは、

「私は今、寂しいと感じている」
と素直に認めること。
感情をラベル付けし、可視化すること自体が、セルフケアの第一歩です。


3. 「孤独」と「ひとり時間」は違うもの

孤独=人とつながれないこと
ひとり時間=自分と向き合う時間

認知行動療法(CBT)の観点では、「孤独=悪」という思い込みを修正していくことが大切です。
ひとり時間の中で、自分の好きなことや小さな楽しみを見つける練習をしていくと、孤独感の中に新しい意味が見えてきます。

たとえば:

  • 自分のためにお気に入りの料理を作る
  • 行きたかったカフェにひとりで行く
  • 日記を書いて、今年の自分を振り返る
  • 誰かに手紙やメッセージを書いてみる

4. 「つながり」を再発見する

孤独を感じている時ほど、他者との温かなつながりを思い出すことが助けになります。
それは、必ずしも直接的な人間関係でなくても構いません。

  • 過去に励ましてくれた人の言葉
  • 本や映画の登場人物との共感
  • 動物とのふれあい
  • カウンセラーや医師との安全な関係性

精神療法では、こうした「安全な他者」との関係を“安全基地(secure base)”と呼びます。
自分が安心できる関係を一つでも持つことが、孤独をやわらげる鍵になります。


5. それでもつらいときは ― 専門家と話してみる

「誰にも話せない」「気づいたら涙が出る」「年末が近づくと不安になる」
そう感じるときは、無理をせず専門家に相談してください。

精神療法やカウンセリングは、「孤独をなくすこと」ではなく、「孤独と共に生きられる力」を育てる場です。
一緒に、心の中に“静かな灯り”をともしていくようなサポートを受けることができます。


🌙まとめ

  • 季節イベントは、孤独を感じやすい時期
  • 孤独感を否定せず、「自然な感情」として受け入れる
  • 「ひとり=悪」ではなく、「ひとり時間」を豊かにする視点を
  • 安心できるつながりを再発見する
  • 必要なときは、専門家のサポートを

🕯Azabu Juban Clinicでは

当院では、英語・日本語でのカウンセリングや精神療法を通じて、
孤独感・不安感・自己肯定感の低下などに悩む方のサポートを行っています。

オンライン予約はこちらから:
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