いよいよ、都内私立幼稚園や小学校の願書配布が始まりましたね。11月に向けて有名幼稚園や名門小学校のお受験を控えるこの時期、多くのご家庭では緊張や不安が高まり、親御様からのご相談が当院でも急増しています。お子さまの将来を想うあまり、保護者の方ご自身が強いストレスを抱え、眠れなくなったり、体調を崩したりすることも少なくありません。こうした心身の不調を放置すると、本番当日にも影響してしまう可能性があります。もしも不眠や不安が続く場合には、どうぞ一人で抱え込まず、心療内科のある医療機関にご相談ください。
1. 親御さまの安心感がお子さまに伝わります
お子さまは大人の表情や雰囲気に敏感です。焦りや不安を抱えたまま接すると、それが無意識のうちにお子さまに伝わってしまいます。完璧を求めすぎず、「今日できたこと」を肯定的に認める声かけを心がけましょう。目に見える形にして、シールなどをカレンダー形式で貼っていくスタイルなどもいいですね。
2. 規則正しい生活習慣を維持する
本番で力を発揮するためには、十分な睡眠と栄養バランスの取れた食事が欠かせません。夜更かしを避け、朝は余裕を持って起床できる生活リズムを整えておくことが、安心感につながります。就寝時間を定めて、2時間前まで食事や入浴を済ませましょう。特に、湯船に浸かってしっかりと体を温めることは、副交感神経を優位にして、寝つきを良くしてくれます。
▶ 詳しくは よい睡眠のための5つの原則(睡眠衛生) をご覧ください。
3. 適度な気分転換を取り入れる
受験準備ばかりに集中すると、親子ともに疲れが蓄積してしまいます。散歩や読書、軽い運動など、短時間でも楽しめる活動を取り入れることで、心身のリフレッシュにつながります。また、月に1回はご自身だけの一人でリラックスできる時間を作りましょう。美容室へいく、神社散策をするなどのひとり時間を楽しんでみてください。
4. 他のご家庭と比べすぎない
SNSや周囲の情報から不安を抱かれることもあるかと思います。しかし、受験の準備にはそれぞれのご家庭に合った進め方があります。周囲と比較するよりも、お子さまの成長のペースを大切にすることが何より重要です。本末転倒にならないように、お子さまにあった受験であり、そのための準備であることを頭の片隅に置いて生活を送るようにしましょう。お受験自体が、生活の中心になっているとストレスのあまり体調を崩す方もいらっしゃいます。煮詰まってしまったときには、何のためのお受験なのか、一度立ち止まって考えてみてくださいね。
5. 保護者ご自身のセルフケアを大切に
受験期はお子さま以上に保護者の方が疲弊しやすい時期です。深呼吸やストレッチ、短時間の休養など、ご自身の心身を整える時間を意識的に確保しましょう。
▶ 日常でできる工夫については 落ち込んだときに試したいメンタルケアの方法 も参考になります。
おわりに
お受験はご家族にとって大きな節目の一つですが、それは同時に「親子で力を合わせて乗り越える経験」でもあります。無理をせず、日々の中で安心できる雰囲気を整えることが、お子さまの自信と本番での力につながります。
もしもストレスや不安、不眠などが強く、日常生活に影響している場合には、どうぞお気軽に当院へご相談ください。専門医が心身の状態を丁寧にうかがいながら、サポートいたします。
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