ADHDとは?
ADHD(注意欠如・多動症)は、子どもから大人まで幅広く見られる発達特性のひとつです。近年では「大人のADHD」に注目が集まり、仕事や生活に悩む方の相談も増えています。この記事では、ADHDの特徴・具体例・治療法について、医療の視点からわかりやすく解説します。
ADHDの主な症状ADHDの症状は大きく3つに分けられます。
1. 不注意(集中が続かない)
- ケアレスミスが多い
- 忘れ物や物をなくすことが多い
- 注意を持続させるのが難しい
例:会議の予定をカレンダーに入れても、そのアラームを消して忘れてしまう。
2. 多動性(じっとしていられない)
- 体を動かしていないと落ち着かない
- 授業や会議で長時間座っていられない
- 周囲から「落ち着きがない」と言われる
例:映画館で最後まで座っていられず、何度も立ち上がる。
3. 衝動性(考える前に行動してしまう)
- 話を最後まで聞かずに割り込む
- 衝動買いをして後悔する
- 怒りや感情が抑えられない
例:ネット通販で必要ない物を思いつきで購入してしまう。
子どものADHDの特徴
- 宿題を最後までやりきれない
- 忘れ物が多い
- 授業中に立ち歩いてしまう
学校生活で「不注意」「落ち着きがない」と誤解され、自己肯定感が下がってしまうこともあります。
大人のADHDの特徴
- 期限を守れない、書類提出が遅れる
- 整理整頓が苦手でデスクが散らかる
- 約束や予定を忘れてしまう
- 優先順位がつけられず、仕事が進まない
その結果、職場で「だらしない」「責任感がない」と見られ、仕事や人間関係に影響するケースもあります。
ADHDの原因は?
ADHDの明確な原因は解明されていませんが、脳の神経伝達物質(ドーパミンやノルアドレナリン)に関わる働き方の違いが影響していると考えられています。
遺伝的要因も報告されており、家族内でADHDの特性が見られることも珍しくありません。
ADHDの治療・サポート方法
ADHDは「治らない病気」ではなく、特性に合わせた工夫と支援で生活の質を大きく改善できます。
- 環境調整
- スケジュールアプリを活用
- 静かな環境設定(ヘッドフォン、パーティションなどで集中力をアップ)
- 職場や学校への環境調整のための診断書発行で、配置転換やタスクの軽減、宿題の期限延長なども
- 心理的アプローチ(認知行動療法など)
- 自分の行動パターンを理解し、対処法を学ぶ
- 心理士によるカウンセリング
- 薬物療法
- 必要に応じて、ADHDに効果のある処方薬で集中力や衝動性をコントロール
- 漢方薬で衝動性、イライラなどを軽減
まとめ:ADHDは「脳の特性」。早めの相談が安心です
ADHDは努力不足や性格の問題ではなく、脳の働きの違いによるものです。
周囲の理解と適切なサポートがあれば、本人の強みを活かしながら生活や仕事を充実させることが可能です。
「もしかして自分や家族がADHDかも」と感じたら、早めに医療機関へご相談ください。
当院では、日本語・英語での診察に対応し、大人のADHDやお子さまのADHDについてもご相談いただけます。
麻布十番クリニック
- 心療内科・精神科
- ADHD、不眠症、うつ、不安障害の専門外来
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