昨日の朝、NHKで発達障害に関する特集が放送されました。
放送後から「番組を見ました」とのお問い合わせが増えています。
- もしかして大人の発達障害かもしれない
- ADHDの症状に当てはまる気がする
- ASD(自閉スペクトラム症)の特徴と似ている
- 診断はどうやって受けるのか知りたい
このようなご相談が目立っています。
テレビをきっかけに、自分の特性に気づく方は少なくありません。
大人の発達障害とは?(ADHD・ASDの主な特徴)
発達障害は子どもの問題と思われがちですが、近年は「大人の発達障害」として相談が増えています。
代表的なのは:
ADHD(注意欠如・多動症)
- 忘れ物・遅刻が多い
- 仕事の優先順位がつけられない
- ケアレスミスが続く
- 衝動的に発言・行動してしまう
ASD(自閉スペクトラム症)
- 空気を読むことが難しい
- 強いこだわりがある
- 感覚過敏がある
- 雑談や曖昧な指示が苦手
重要なのは、能力の問題ではなく特性の偏りだという点です。
「性格の問題」と言われ続けてきた方へ
診療の中でよく聞く言葉があります。
「努力が足りないと言われてきました」
「自分が未熟なんだと思っていました」
しかし詳しくお話を伺うと、
- マルチタスクが極端に苦手
- 聴覚過敏があり職場環境がつらい
- 指示が曖昧だと混乱する
といった神経発達特性が背景にあることが少なくありません。
発達障害の診断そのものよりも、
「自分の特性を言語化できること」が大きな意味を持ちます。
大人の発達障害はどうやって診断するの?
診断はチェックリストだけでは行いません。
当院では
- 詳細な問診
- 生育歴の確認
- 必要に応じた心理検査(知能検査など)
を組み合わせて総合的に評価します。
心理検査では、言語理解・処理速度・ワーキングメモリなどを多角的に確認し、
ADHDやASDの傾向を客観的に整理します。
検査の目的は「ラベルをつけること」ではなく、
- 得意・不得意の把握
- 仕事での具体的な工夫
- 環境調整のヒント
を見つけることにあります。
最近増えているご相談内容
NHK特集後、特に多いのは以下のご相談です。
- 転職を繰り返している
- 職場の人間関係でトラブルが多い
- うつ病を繰り返しているが原因がはっきりしない
- 子どもの発達をきっかけに自分も気になった
発達特性がある場合、二次的に不安障害やうつ状態を合併することもあります。
「気のせい」にせず、整理することが重要です。
セルフチェックだけで判断しないでください
インターネットには多くの「発達障害チェックリスト」があります。
しかし、
✔ 当てはまる項目がある
= 発達障害
とは限りません。
睡眠不足、ストレス、環境要因でも似た症状は起こります。
不安が強いまま自己判断を続けるより、
専門医と一度整理する方が安心です。
こんな方は一度ご相談ください
- 子どもの頃から生きづらさがある
- ADHDやASDの症状が気になっている
- 仕事がうまくいかず悩んでいる
- 自分の特性を客観的に知りたい
発達障害は「治すもの」ではなく、
理解して活かすものです。
NHKの番組を見て心が動いた方は、その感覚を大切にしてください。
必要に応じて、診察・心理検査にて丁寧に評価いたします。


