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☃️☔️☀️季節の変わり目に増えるメンタル不調😓|2〜3月に悪化しやすいうつ・不安・自律神経症状

目次

はじめに

2月から3月にかけては、寒暖差・日照時間の変化・年度末の業務負担・進学や異動などの環境変化が重なり、精神症状が悪化しやすい時期です。

実際に外来では、

  • 気分の落ち込みが再燃する
  • 不眠が悪化する
  • 不安・焦燥感が強くなる
  • 自律神経症状(動悸・腹痛・頭痛・倦怠感)が増える

といった相談が増加します。

本記事では、この時期特有の精神症状の特徴と対処法について、医学的観点から解説します。


目次

  1. なぜ2〜3月はメンタル不調が増えるのか
  2. この時期に多い疾患・症状
  3. 自律神経とホルモン変動の関係
  4. 季節性うつ(Seasonal Pattern)との関連
  5. 自分でできる予防と対策
  6. 医療機関を受診すべきサイン
  7. 当院での治療アプローチ

1. なぜ2〜3月はメンタル不調が増えるのか

① 日照時間の変化

冬至を過ぎても、実際に「明るさ」を体感できるのは2月以降です。
セロトニン分泌は日光曝露に依存しており、冬季は低下傾向にあります。

② 気温・気圧変動

寒暖差が大きく、自律神経の調整負荷が高まります。
特に以下の症状が増えます:

  • 片頭痛
  • 過敏性腸症候群
  • 倦怠感
  • 不眠

③ 環境ストレス

  • 年度末業務
  • 受験・進学
  • 異動内示
  • 人間関係の変化

心理社会的ストレスがピークになりやすい時期です。


2. この時期に多い疾患・症状

■ うつ病の再燃

寛解していた患者様の再燃が多いのがこの時期です。
特に、

  • 早朝覚醒
  • 食欲低下
  • 意欲低下

が目立ちます。


■ 不安障害・パニック症

寒暖差や疲労蓄積により、自律神経過敏が起こりやすくなります。

  • 動悸
  • 息苦しさ
  • めまい
  • 予期不安

■ 適応障害

4月を前に、環境変化への予期不安が強まります。
「まだ何も起きていないのに不安」という状態が典型です。


■ 双極スペクトラムの気分変動

春は躁転リスクが上がる時期でもあります。
抗うつ薬単剤治療中の患者様は特に注意が必要です。


3. 自律神経とホルモン変動

寒暖差は交感神経優位を持続させます。

その結果:

  • コルチゾール上昇
  • 睡眠の質低下
  • 炎症性サイトカイン増加

これらが抑うつ症状を悪化させる可能性があります。

女性ではホルモン変動(特に更年期世代)も影響します。


4. 季節性うつ(Seasonal Pattern)

DSM-5では「季節性パターン」として記載されています。

典型例は:

  • 秋冬に悪化
  • 春に改善

しかし日本では「冬に悪化 → 春先に不安・焦燥が強まる」タイプも多くみられます。


5. 自分でできる予防と対策

① 朝の光曝露(最低15〜30分)

できれば起床後1時間以内。

② 睡眠の固定

就寝時刻よりも「起床時刻固定」が重要。

③ 血糖変動を避ける

急激な糖質摂取は気分変動を悪化させます。

④ 軽い有酸素運動

週3回、20分以上。

⑤ 予定を詰めすぎない

3月は「攻める月」ではなく「整える月」と位置付けることも有効です。


6. 医療機関を受診すべきサイン

以下の症状が2週間以上続く場合は受診を検討してください。

  • 希死念慮
  • 業務遂行困難
  • 不眠が持続
  • 食事が取れない
  • 強い不安発作

早期介入は再発予防に有効です。


7. 当院での治療アプローチ

当院では、

  • 精神療法
  • 薬物療法
  • 漢方治療
  • 必要に応じた心理検査

を組み合わせ、個別に治療方針を決定します。

季節要因による一時的悪化か、基礎疾患の再燃かを慎重に鑑別します。


参考文献

  1. American Psychiatric Association. DSM-5-TR.
  2. Lam RW et al. Seasonal Affective Disorder. Lancet. 2006.
  3. Rosenthal NE et al. Seasonal affective disorder. Arch Gen Psychiatry. 1984.
  4. Partonen T et al. Seasonal changes in mood and behavior. J Affect Disord.

まとめ

2〜3月は、医学的にも精神症状が悪化しやすい時期です。
「気のせい」ではなく、生理学的背景があります。

悪化を感じたら、早めにご相談ください。


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